青春が長引いただけです。
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久住さん

久住昌之さんのライブを日曜日に見ました。築地本願寺の境内の特設テントでお昼に一回と夕方に本堂でライブでした。

お昼は暑かったです。サバ焼いてる煙がもくもく流れて来るし。サバサンド売ってるテントの横で見ました、サバサンドっておいしいんですかね?

でもサバサンドのことはどーでもいい。

本堂のライブはゾンビダンサーズが出て来て踊りました。

うらわかき乙女がゾンビになって久住さんの歌に合わせて踊るのです。

途中マイケルジャクソンのスリラーのアレンジになったりして盛り上がりました。

本堂のライブはいい。初めて見ましたがいいですね。なんせ涼しい。サバ焼いてない。

ただしサバが嫌いなわけじゃない。焼きサバ茶漬け好きだし。サバ寿司も。サバ街道も走ったことあるぜシティカブリオレ。

今回「あまっちょろいラブソング」で久住さんは謎のミュージシャン役をやって頂きました。

久住さんは本職は漫画家さんですがライブをとてもたくさんやっているのです。

僕はもともと「ダンドリくん」が好きでした。

浪人してた時に「アクション」で読んでました。

自分がダンドリが苦手なので読んでいて「なるほど!」と思いました。

ところで映画の助監督やってるとダンドリばっか考えるようになる。と言います。

僕なりにもダンドリを考えるようになったと思います、多少ですけど。基本のんびりしてるんで全然だめですけど。

けど冨樫森監督の「星に願いを。」という映画に助監督で誘われた時にチーフの谷口さんに言われました。「冨樫組はダンドリとか気にしなくていいから」新宿の喫茶店で面接されてる時に言われました。谷口さんは今年公開された「時をかける少女」を監督した人です。

「ダンドリ気にしなくていいのか」と思って気が楽になったような、気合い入れてやれよ、と言われたような。谷口さんの横では「キャッチボール屋」を監督した大崎さんがニヤニヤ笑ってました。なぜいたんだ大崎さん?

でも大崎さんの話はここでは関係ない。

話をサバに戻します。

戻しません。サバの話はまた後日。

久住さんはダンドリくん以降、気になって何冊も漫画買いました。「新さん」とか「かっこいいスキヤキ」「ズミラマ」などなど。そして傑作「孤独のグルメ」

何かこだわっていることがチマチマしてるというか、共感できて好きなのです。

そういうのが好きなのです。

でも

細部が大事だ。

って誰か言ってたですよ。言ってないか?

そんな久住さんに吉祥寺の居酒屋さんで一緒になりました。バカバカンスの上映前の頃です。

久住さんはカウンターで一人で飲んでました。

あ、久住さんいる、と思ってました。と、一緒に飲んでたバカバカンスの宣伝をしてくれた熊谷さんと「あまっちょろいラブソング」のスチールをしてくれた宮坂さんが「久住さーん こっちで一緒に飲みませんかー?」とご陽気に言った。何てこと言うんだこの人達は!と、思ってると久住さんがいらっしゃって一緒に飲むことになりました。僕は緊張しました。熊谷さんと宮坂さんはご陽気に酔っぱらってました。

んなことがあって。そっから約一年後。「あまっちょろいラブソング」のプロデューサーのいさむくんと初めて行った居酒屋さんでたまたま横に座っていたのが久住さんでした。

今度はこっちが酔ってて思わず話しかけました。人のこと言えたもんじゃないですね。

漫画がよく映画になるけど。漫画と映画は違う。漫画は自分のスピードで読めるし。コマの大きさもバラバラだ。というお話をしていたのをおぼえてます。

久住さんは次の日ライブやるから良かったら見に来て下さい。と言って帰って行きました。

次の日行きました。吉祥寺のライブハウスで渋さ知らずのライブのゲストで久住さんが現れました。

正直、漫画家の人の趣味だやってるぐらいだと思っていたのんですけど、全然本格的だったのでびっくりしました。良かったです。「自由のはず」は名曲だと思いました。そして日本のプリンスの歌も。

で、です。

今回「あまっちょろいラブソング」のミュージシャン役が難航している時に

「あ、そうだ。久住さんがいる!」

と思い、出て宮坂さん経由でお願いして出演をお願いしてみたのです。

たら出てくれました。

良かった!

上映期間中は久住さんは9月6日(月)15日(水)と劇場でライブをやってくれるので良かったら見に来て下さい!

                        宮田宗吉