廣田くんに今回映画に出てもらいました。
っていうか広田くんって感じなんですけど。本名は廣田らしいです。
難しい!
廣田亮平くんとは冨樫監督の「あの空をおぼえてる」の助監督をした時に一緒に仕事しました。
当時廣田くんは小学校5年生でした。
廣田くんはいわゆる売れっ子の子役でそれはそれはいろんな映画やドラマに出てるのです。
そういう子役はたくさんいますが、正直なんかこう汚れた子どもっつうかオトナびた子役が多くてげんなりすることもあります。
でも、そりゃそうだべ、ちっちゃい頃からそんな仕事してりゃそうもなるべ、とも思います。
でも廣田くんはそうじゃなかった。
いい子だった。子役の嫌なとこがなくてスタッフ、キャストからみんなに愛されてた。お母さんがいいんですね。と、思います。
冨樫さんはオーディションでキャストを選ぶ時に「自分が好きになれて一緒に映画撮りたい」と思う子を選ぶ。と言ってましたが、ホントそんな感じです。
いや性格最悪でも芝居がよけりゃもちろんそれでいいんですけど。
出来れば好きな人と一緒がいいです。
廣田くんは深夜まで撮影して撮影場所からホテルに戻って来た時にうんともすんとも起きないので、だっこして部屋まで送ったり(次の日「昨日はすいませんでした」と謝ってました)岐阜の信長祭りに一緒に行ったりした思い出があります。
バカバカンスという映画の上映を横浜のジャック&ベティという映画館でやった時も見にきてくれました(但しその日運動会があったとかでほとんど熟睡してたようです)
そんな廣田くんもあれから数年、今や中二。思春期真っ最中です。
ややこしい年頃です。
廣田くんの役は当て書きしました。
出てくれるだろう、と思って書きました。
廣田くんとはたまにメールのやりとりをしていて最近ギターを始めたとか聞いていたので、そういう設定にしました。
これからバンドをやろうとしている中学生の男の子の役をやってもらいました。
久々にあった廣田くんはもちろん大きくなっていて声変わりもしていました。
ひょっとしてすげーおっさんみたいになっていたらどうしよう?とも思っていましたが、ソウテーした感じだったのでホッとしたのでした。
しかし中二ってややこしいです。
戻りたくない年頃です。
あれからもう20年以上たち、ダイブおっさんになりました。
けど、結局あんま変わってない気が最近しました。
ホントはもっとクールに生きたいもんですが、そうも行きませんなぁ。
困ったもんです。
写真はエキストラで出てもらった冨樫監督と廣田くんの撮影現場での久々の再会写真です。
なんだか楽しそうです。
良かった良かった。
宮田宗吉(監督)